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3月議会 2025年大阪での万博博覧会開催決議に反対討論

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私は日本共産党を代表して2025年国際博覧会の誘致に関する決議案に反対の討論を行います。
 日本共産党大阪府議団は、大阪府の松井知事などがすすめる「夢洲(ゆめしま)」に「万博」を誘致しようとすることに反対しています。私達三重県議員団も、大阪府議団とその思いは同じですので、決議に同意することはできません。

 同意できない理由は大きく3点です。
 第一点は、大阪府の松井知事はじめ万博を推進している方々は、「万博」とともにカジノを誘致し、大阪の成長戦略の切り札にしようとしていることです。 
 カジノは刑法で禁じられている賭博であり、ギャンブル依存症など社会的な問題をひきおこす心配があります。また地域経済や産業のまともな発展を阻害するおそれが大きいものです。
 新聞の世論調査で、「万博会場の予定地の近くにカジノを含む統合型リゾートを誘致することに反対」と答えた大阪府民は半数以上という結果が出ています。従って、大阪府民が反対するこの計画を進めることは危険だといわざるを得ません。
 第二点は、夢洲(ゆめしま)に万博をもってくることで、すでに破たんした巨大開発の再燃をねらっているということがあるようです。
 大阪湾の夢洲(ゆめしま)などでの大阪湾ベイエリア開発計画は、関西財界を先頭にすすめられてきましたが、これまでに大きな破たんを来たし、関係者も失敗を認めているようです。大阪府議団は、莫大な税金を投入しながら破たんした計画のストップを要求しています。
 第三点は、大阪府民の皆さんの負担が大きいということです。大阪府の基本構想では「会場建設費は1200億円~1300億円」「運営費は690億円~740億円」で、これを国と自治体、関西財界が三分の一づつ負担するようです。これ以外にも万博会場に不可欠な用地や鉄道等を整備する関連事業費が730億円必要だとのことです。計画がすすめばさらに莫大な費用がかかる懸念があると言われています。当然大阪府民の負担となってくるおそれがあります。
 このように2025年の万博は、大阪府民が喜んで受け入れているものではありません。大阪府議団は府民合意のない万博・カジノ誘致を白紙に戻し、再検討することを求めています。
 
 私達、日本共産党三重県議団は、万国博覧会は何が何でも反対という立場はとっていません。産業や技術の進歩・展望を示し、広く教育的に広げようという理念そのものは賛同しています。
 ただ、以上の理由で、松井大阪府知事や大阪府議会がすすめている大阪・関西での2025年万国博覧会には賛成することはできないという事を重ねて申し上げて討論といたします。
 

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