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四日市港湾管理組合議会で、山本里香議員が一般質問

【山本】県議会から出ております、日本共産党の山本りかです。

鈴木知事におかれては、県内で発生した「豚コレラ」の対応で、大変な中とお察しします。

一刻も早い終息を県民と共に祈っております。

港議会は、市議時代の平成22年に出させていただいております。その時の一般質問も思い出しながら、4つの質問をさせていただきます。

  • 「四日市港米軍艦船対応マニュアル」について

産業港の発展は平和あってこそという思いで質問させていただきます。

自衛隊と米軍との合同訓練が広く行われるようになってきており、昨年は明野駐屯地に、あいばのでの合同訓練のためと、米軍オスプレイが離着陸するなどがありました。事故が多いオスプレイということで、駐屯地近隣の住民の方の不安は大きいものでした。さらに、合同訓練が強化されるという情報も聞こえてきます。

2003年、やはり、滋賀県の陸上自衛隊饗庭野演習場での共同訓練に参加したアメリカ海兵隊の850人が、車両や資材とともに、四日市港から韓国の釜山に向けて輸送されたことがありました。イラク特措法が強行された中での米軍の港利用で、四日市港を軍港化かねない重大事でした。特に、マスコミにも県民・市民にもまったく知らせず、闇にまぎれて実施されようとしたものでした。

港関係者の方は、国民・県民が安心して使える、また貿易相手国のみなさんとの友好を発信する港をめざして、日夜、奮闘していらっしゃる。ありがとうございます。

物流・交通・産業の基盤である港は、平和のシンボルでもあります。

非核神戸方式と言うのがあります。

外国の艦船が神戸港に入港する際に「非核証明書」を提出するというシステムで、神戸市議会が1975年3月18日に「核兵器積載艦船の神戸港入港拒否に関する決議」を全会一致で採択。

掲示物A

決議は「神戸港は、その入港船舶数及び取扱い貨物量からみても、世界の代表的な国際商業貿易港である。利用するものにとっては使いやすい港、働く人にとっては働きやすい港として発展しつつある神戸港は、同時に市民に親しまれる平和な港でなければならない。この港に核兵器が持ち込まれることがあるとすれば、港湾機能の阻害はもとより、市民の不安と混乱は想像に難(かた)くないものがある。よって神戸市会は核兵器を搭載した艦艇の神戸港入港を一切拒否するものである。以上決議する。」

として、以来、神戸港に米軍艦船は、入港していません。

港湾法の平和力が活かされている典型的な例です。

 原爆投下、被爆から74年。核兵器の廃絶は世界の流れです。

神戸港では、このシステムができてから一度もアメリカの艦船は入港していません。

平和な港であり続けるためにとても有意義な制度です。

「非核三原則」つまり「核兵器を持たず、作らず、持ち込まさず」は、1971年に日本が国会で議決した国是です。そして、1974年にノーベル平和賞を受賞しました。

日本で唯一の制度だと言われていますが、四日市港も素晴らしい。

実は、四日市港でも、先に述べた2003年、兵員を輸送する米軍チャーター船ウエストパックエクスプレスが四日市港を利用したことをふまえ、

翌2004年、「米軍艦船入港マニュアル」をつくりました。

核兵器搭載の有無を文書で外務省に照会すると定めたのです。

掲示物B   米軍艦船の四日市港入港に際して、県民市民への情報提供や核兵器搭載の有無の確認などの事務処理手続きを的確かつ迅速に行うために必要な事項を定めたものです。米軍関係艦船の入港に際しては、入港予定の約3週間前に地元首長や管理組合議会議員に知らせ、核兵器搭載の有無を文書で外務省に照会し、入港1週間前には県民市民に公表し関係者への説明会も開くことにしました。

日米地位協定に準ずる場合と、そうでない場合・・・

掲示物C   米軍が核兵器を持ち込む場合、日米安全保障条約上、米側から日本に事前協議を申し入れることになっている。このように核兵器の保有の有無については、国の所管事項になっており、事前協議の申し入れがない以上は核兵器は持ち込まれないと判断されるが、更なる確認のため核兵器の搭載の有無について外務省北米局日米安全保障条約課長宛てに文書で照会する。

このマニュアルの作成公表後、四日市港への米軍艦船の入港は皆無です。苫小牧港も四日市港にならったと言われています。

マニュアルの存在意義は非常に大きい。

三重県議会は1997年に、「非核平和県宣言」に関する決議をしています。

「人類共通の願いである世界恒久平和は、三重県民のすべての願いでもある。しかしながら、今なお核兵器は存在しすべての人類に脅威を与え続けている。

 三重県議会は、過去5回にわたり核兵器に反対する決議を行い、非核平和の志を表明してきたところであるが、この度の県下全市町村の決議と共に非核平和県を宣言する。

 なお、この際、領土侵犯、局地戦争、紛争、核物質の不法投棄など、人々の生活を脅かすすべての行為の絶滅を求め、自らもそのために努力することを表明する。 以上、決議する。」

四日市港の管理者におかれては、誇れるものとして、「四日市港米軍艦船マニュアル」を堅持していかれる気概はありますでしょうか。   【1800文字   6分】

【管理者(知事)答弁要約】  (入港マニュアルの開設をしたのち)米軍艦船対応マニュアルを適切に運用していく。堅持していく。

【山本】 先の太平洋戦争においては、民間船舶や船員の大半が軍事徴用され物資輸送や兵員の輸送などに従事した結果、1万5518隻の民間船舶が撃沈され、6万609人もの船員が犠牲となった。この犠牲者は軍人の死亡率を大きく上回り、中には14~15歳で徴用された少年船員も含まれています。

民間人である船員を予備自衛官補として活用する有事法制は、「事実上の徴用」につながるものです。自衛隊のみなさんを巻き込んだ、日米合同訓練も頻度が増しています。戦後日本が『戦争の被害者にも加害者にもならない』を合言葉に希求してきた恒久的平和を否定するものであり、許されません。ましてや、核密約・憲法改正などとんでもないことです。

 核搭載軍船の入港はもちろん、港湾本来の物流機能が軍事目的に使われることは、産業港である四日市港の発展と海運業界の振興とは相容れないことです。

県民・市民に親しまれる港からかけ離れたことです。

米軍艦船の入港を拒否することのできるこのマニュアルの意味がますます深まります。

港において、自治体の意思の確認を支えているのは港湾法です。

つまり港湾の管理権が四日市港の管理者にあるので、マニュアルに沿って「文書照会」を求めることができる。鈴木管理者の「この入港マニュアルを適切に運用していく、堅持していく。」という姿勢をお聞きし安心し、心強く思いました。港議会の一員としてしっかり応援、後押しをしていきたいと思います。及び腰にならずに、しっかりとこのマニュアルを堅持することで、県民の平和への期待に応えていただきたい。

実は、アメリカ政府は、「核抑止」論の立場から自国の軍用機および軍艦に核を積んでいるか否かを明らかにしないというNCND政策 (Neither confirm nor deny)を一貫してとっているということで、この核不搭載の照明はだせないのです。ですから、マニュアルに沿ってすすめる限り、米軍艦船の入港はないということです。

さて、副管理者、四日市市長にもお伺いしたいと思います。

海軍燃料消があったために、先の戦争では空襲に見舞われた四日市市です。

6月の空襲犠牲者慰霊の献花式にも森副管理者とご一緒しました。

市内は焼かれ、四日市港の機能も大きく破壊されました。

四日市市の再建は、沿岸地域の再建でもありました。港が頑張りました。

羊毛から石油化学コンビナートとしての大発展をした四日市港が四日市市を支えました。

もちろん、公害という負の歴史もあります。それを売り物にする工場夜景フィーバーにはいささか複雑な気持ちがあります。クリスタル夜景の下で被害者の方、家族の方の涙や聞こえてくる悲鳴を払拭できません。様々包含しながらの、今年が開港120年です。様々イベントも計画されています。

 夏祭りが来ると、そのスタートは、港を開いた稲葉三衛門さんの前での献花式からスタートです。

中央通りのグリーンベルトの下、子どものころから木陰の遊び場として慣れ親しんだ場所です。

三衛門さんの話もよくよくよくよく聞かされました。毎年献花式に出させていただきます。

いつも思うことは、港に向かって立つ、三衛門さんは今の港をどう見ているかなということです。

「世界に開かれた平和な貿易港としてさらに発展させることが」港で発展した四日市に求められます。平和あってこその貿易・発展です。四日市市も非核平和都市宣言をしています。

森副管理者は、核兵器廃絶には大きな理解があると聞いています。

「非核の港」をリスペクト、アピールすることは、アジアや世界の国々との貿易の発展にもプラスになると考えます。物流を支援し、地域を守る港づくりの根幹です。四日市市にもプラスになる。

ところが、このことはあまり知られていない。だからここで取り上げたわけですが、この四日市港の120周年に「四日市港・平和の港・非核の港」をぐっと押し出すそのようなことはどうでしょうか。     【1550文字   6分】

【副管理者(市長)答弁要約】(港で発展した四日市を紹介し)港が四日市に果たす役割は大きい。産業港であるとともに、市民・県民に親しまれる港を目指していく。入稿マニュアルを尊重していく。

【山本】

いつの世も核はシークレット、どこから入ってくるかわかりません。それでは困ります。

「核密約」はあくまで密約、正式なものではありません。港湾法に示すように、わが港のことは、わが港で決める。「非核の港」を貫いてまいりましょう。

何度も申しますが、憲法9条まで書き換えようという安倍政治の中で、米軍との合同訓練も増えてきている中、四日市港の軍港化は親しみやすい港とは相反するものです。許されません。

現在、安倍内閣は非核三原則の堅持を表明しています。唯一の被爆国として核兵器の根絶に真剣に取り組む中で、神戸港と共に、四日市港が、全国の港を力づけていると確信しています。

【200文字  1分】

2つ目の質問です。

➁ 昨年の台風・高潮における被害と対策計画について

昨年の夏は数々の災害が日本列 島を襲いました。港湾に関しては9月の台風21号、24号による被害が特に大きいものとなりました。四日市港でも、台風による高潮浸水等の被害からしっかりと教訓を学ぶ必要があります。

9月4日の台風21号では、大阪港及び神戸港では1961年の第二室戸台風を超える最高潮位となり、大阪港では329㎝、神戸港では233㎝を観測しました。

この高潮による浸水等により、コンテナの漂流やクレーン等電気設備の損傷で、コンテナターミナルの利用が困難になるなどの被害が発生し、港湾物流が大きく停滞しました。コンテナの火災は一カ月経っても鎮火せず、多くの輸出用自動車が火災と浸水により被害を受けました。テレビニュースでその映像が流れ、驚愕しました。こちらの方でも、風や雨が強く、四日市港ではどのような状況だったのでしょう。    【364文字 2分】

【副管理者(水谷)答弁要約】・・・・・いくつか事案はあるが、港湾機能を停止するほどのことはなかった。

【山本】 ここ、ポートビルに来るたび、ホントに風が吹きっ曝しで大変だと思うのですが、自動ドアが破損したりガラスが破損したり大変だったのですね。流木漂着、魚釣り公園の手すり破損。また、四日市地区では一部高潮による冠水。老朽施設の破損など。クレーンの接触事故、岸壁損傷、バルク船接触事故もあったがけが人や油漏れは出なかった。

港湾施設になどには大きな被害がなかったと済ますのではなく被害が小さい段階だからこそ、徹底的に教訓を学び災害に備えることが大切です。

いただいた資料には、コンテナの記載がなかったのですが。

台風21号は伊勢湾台風級の風でした。四日市港では空コンテナが30本転倒と聞きますが違いますか。一個動いても国土交通省に報告しなければならないというほど、神経を使わなくてはいけないということです。以前、地震や津波でコンテナが倒れたり、浮遊・流出したりしないか。と伺った時、段落としや固定をするので大丈夫と教えていただきましたが、空コンテナが30本倒れたということです。今回けが人がなかった、空コンテナだからいいというわけにはいきません。

段落としや・固定の対応をとっていなかったのでしょうか。対策を十分に取っていたけど想定以上の強風だったということでしょうか。対策がしていなかったのか、していたけれども想定以上で対策では間に合わなかったのか。原因は何だったんでしょう。はっきりしないとこれからのやり方が変わってきます。

六甲アイランドで1か月続いたコンテナ火災は、積み荷のマグネシウムで、水に漬かり化学反応で発熱発火、他のコンテナに延焼しました。作物用肥料の原材料のシアミナドも過去に爆発しています。冠水した中古車から発火した例もあります。

これまで、南海トラフを震源とする巨大地震と津波の対策が中心でしたが、スーパー台風への備えが改めて必要です。地震津波は到達70分、それこそ、コンテナの固定や段落としどころか働く人は逃げなくてはならない。台風・防風雨はあらかじめ予測することがだいぶ可能になってきました。事前に対策が取れることも多くあります。

空コンテナが倒れる。事業者さん任せというわけにはいかない来ません。連携をとって対策を講じる必要があります。

地震津波対策はもとより、高潮・暴風対策も徹底しなければなりません。台風が発生する前に。

安全の確保について、どうしていきますか。    

【副管理者(水谷)答弁要約】大型台風などの大きな被害が全国で出ている状況を踏まえ、「台風時における港湾管理者の対応行動計画」の作成を昨年度始めた。今年はより具体的なことを落とし込んでいきたい。

【山本】3っ目です。

⓷「いなばポートライン」開通1年と今後について

霞4号幹線「いなばポートライン」が完成して供用され1年経過しました。

なかなか、この道を走ることはなかったのですが、先日乗ってみましたら、まるで異次元の世界へいざなうような数分間でした。対向車線も含め車通りは少なく、快適な数分間のドライブでした。

これまで日本共産党では、1メートル1000万円のこの道路がホントに必要かと、疑問を持つみなさんと一緒に数〃の運動をしてきました。

私が前回、港議会に出させていただいていた時、2010年、この議場で「霞四号幹線の今と今後から目指す四日市港を考える」として一般質問でも取り上げております。

高度経済成長を受けて、四日市の町から浜辺をコンクリートで固める、そんな経済発展で四日市市は成長を遂げ、港も発展しました。繊維産業中心から石油コンビナート関連の素材輸入、そして自動車輸出を中心に、地域の産業に密着した港としてこれまでの発展を遂げてきた四日市港です。

長期構想にもあるように、背後圏産業の発展を支える港、都市、市民とともにある港、環境に優しい港を目指してこの三つの目標を上げ、将来構想を進め、国際戦略港湾として、バースの拡大など、広大な設備計画が背後産業の発展のためと位置付けられています。

2010年当時、議会でも、霞4号幹線、いなばポートラインは希望的推測から導いた過大予測による計画で、過大投資ではないか、費用対効果はどうかと質問したわけです。

当時の石垣副管理者は、「もう過去10年ほどこれの取り組みをしてまいりました。やっと今、形が見えてきたわけであります。背後圏産業を活性化する、片方で経済を元気にするということも私どもの仕事であります。無駄なものをつくるという思いは決してありません。ですから、私どもはこの事業が最大限効果を発揮できるような、そういう取り組みを進めていきたいと思っております。」と答弁されました。

計画当初1998年、コンテナ取扱量6万TEUであったものが、港組合や関係企業のみなさんの大変な努力の中で、2010年当時には17万TEUを超えました。そして今2022年に向けて目標を25万TEUとしていますが、2018年現状値は20万5547TEUとなっています。官民一体となる集荷対策などにより2年連続で過去最高となりました。昨年にも「荷主企業四日市港利用支援事業補助金」「使ってもらったらお安くなります、どうかよそから来てください」という制度をリニューアルしたけれども、予定したほどの増加につながらなかったということです。世界経済の先行きは不透明感が増す一方とは成果報告書の中にも記されています。

実際、頭打ちになってきているパイを奪い合うわけです方大変なセールスです。インセンティブを付けて呼び込んでくるというのが常套の策ならば、取り合ってお互いの首を絞めていくということにもなりかねません。

ここで問題は、計画当初から確かに増えていますが、頭打ち、そもそも、

霞4号幹線も含めた夢の計画では、80万TEUに対応できるような計画として、この霞4号幹線が作られたのです。加えて、新名神の三重県区間全線開通、東海環状東員~大安が完成するなど背後圏の道路アクセスは絵に描いたように広がり向上しました。

 さあ、開通から1年。どのような効果、展開があるのでしょうか。どのような変化が出てきているのか。計画当初想定されていた、取扱い量や道路使用状況などに向けての兆しはあるでしょうか。交通コンセンサスはどうなっていますか。流出入トラックの台数は計画9800台にもなるという計画でした。

これらの検証はどうなっていますか。

このことは、共産党だけが言っているのではありません。長期構想検討委員会の中でも、。本田技研から出てこられている方が、2007年に「コンテナ16万TEUの取り扱い、もしくはことし20万TEUで、80万TEUを目指すというのは、一体これはどういうことであるのかがよく理解できません。私企業ではあり得ない数字が出ているということです。大変驚いた次第です。」と発言されています。

そして煙に巻いた。

巨額の税金をかけて作ったものですからその効果が充分に発揮されなければなりません。

これまでの総事業費457億円、国が2/3 残りは県と市が負担しています。当初4車線計画の予算額をそっくり2車線で使い果たしてしまったわけです。

さらに、4車線化、南への延伸計画があるということですが、右肩上がりの経済成長は見込めない状況です。三重県も財政がキュウキュウだという今、四日市市と三重県で更なる拠出は大変です。国直轄事業で国からお金が来るとは言え、それもみな税金です。消費税の増税までして国民生活に負担をさらに押し付ける。税金の使い方をしっかり見直すべきです。現実をしっかり踏まえ再検討をしなければなりませんが、4車線化・南絵の延伸はやめるべきです。いかがですか。


【副管理者(水谷)答弁要約】川越インターまで14分かかっていたものが7分に短縮され、荷主さんはじめ関係者から大変喜ばれている。検証については、完成5年以内に国がするようになっている。有効に使い霞地域の過成果につなげたい。現時点において、4車線化・南への延伸については、構想はあるけれども、計画にはなっていない。

【山本】国土交通省、の調査は完成5年ということで、すぐには効果がわからないということからでしょうか。巨大バースの建設などその他のことも総合的に進んだ時の80万TEU ということであるかもしれませんが、なかなか行きつく先が遠い、霞幹線だけにカスミでしょうか。カスミはいつ晴れるのか。晴れたら何もない。

あまりにもかけ離れた過大推計による計画は知らないと雲が暮れは困ります。

国の事業ですが、現地こちらからやめようということも必要です。もちろんあったらいいなはたくさんありますが、なければ困ることをなすことが最優先です。4車線化も南への延伸も更なる巨大事業、巨額投資です。現時点で、据え置きと解釈していいでしょうか。副管理者、頷いてみえますね。そう解釈します。  

【山本】4っ目です。

④環境学習における高松海岸の利用について

高松海岸は四日市港管理組合管轄地域に残された貴重な砂浜海岸と干潟です。

海浜植物や干潟にはいろいろの生物が生息して、シギ、チドリ類などの渡り鳥の主要な渡来地となっています。60種に及ぶ野鳥が観測され、甲殻類、貝類、魚類が生息していました。ところが霞4号幹線が堤防の頭上を通り、朝明川河口を横断するため大工事がなされました。自然を破壊し、野鳥を初め野生の動植物に大きな影響が出ると心配されました。コンビナートにより、コンクリートで固められていったために、自然の海辺と言うものがホントに少なくなってこの砂浜を残すためにと市民の運動があり、設計変更などもなされ、植生保全の対応策もなされました。積極的に環境保全をすすめるということで戦略計画にも位置付けられています。

 先日どんなになったのかなーと見に行ってきました。

 掲示物D

思った以上に整備がなされており、モーターパラグライダーを楽しんでみえたり、写真には映っていませんが潮干狩りをしている方もありました。十分な砂があり、心配された干潟も十分残っていました。堤防や、浜へ降りる階段、駐車場やトイレが整備されています。

無料のふれあいバスの停留所もありました。川越町の観光パンフレットにも大きく掲載されています。いざというときにいなばポートラインへ登っていく階段も設置。植生、野鳥については知識がないのでわかりませんが、工事前のものが回復してきていると聞いていますがどうでしょう。

 また、学習用のパネルや、ベンチといった学習コーナーもありました。

かつてからフィールドワークなども行っており、だいぶ以前に参加させていただいたこともあります。よい場所ができたのだから、環境学習に十便に活用できると思います。戦略計画の取組の中に環境意識の啓発と少し記述がありますが、具体的にどのように取り組んでいかれますか。


【副管理者(水谷)答弁要約】・・・40名規模で研修していただけるような整備が整い、自然環境の大切さなど学ぶ場所にしていただくように教育委員会などとも十分に働きかけていきたい。

【山本】教育委員会へセールスなど十分にして、「そらんぽ」での四日市公害学習とセットにして共に力を入れていただきたい。期待します。

 今回の質問は、親しまれる港にはまず平和であること、三泗地区に残された高松海岸の保全が大切、危険回避、そして産業港であることとのバランスが大切との思いで質問いたしました。

四日市港の平和な発展のために、私も、みなさんと共に全力を尽くします。

テキスト ボックス: 2019年7月26日
港議会 一般質問

































































2つ目の質問です。


























































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